しかし中には燃焼温度が低く焼かれる粘土瓦もあるのです。
一般的な地域では被害が出ることが少なく気付きにくいのですが、海岸が近い地域ではそういった瓦を使うと塩害被害に悩まされることがあります。
塩害とは、塩分に起因した建築物・構造物への害の総称であり、海沿いの地域など海水に含まれる塩分を含んだ潮風が強く吹き付けるような地域でよく見られます。
瓦における塩害被害は、特に沿岸部の地域で瓦の重なり部分に塩分が入り込み、乾いたときに塩だけが残り瓦を侵食して劣化を引き起こします。
その瓦の重なり部分が溶けてしまい、瓦同士が重ならない部分ができることで雨漏りを引き起こすことがありますので、お住まいの地域によって瓦を使い分ける必要があるのです。