blog 瓦の産地、特徴について 屋根修理 こんにちは。高知市の屋根修理専門店 村山瓦です。日本の家で昔から屋根の施工に使われてきた瓦。今回は、和風の家はもちろん、洋風の家でも採用されることの多い瓦の中から代表的な瓦の産地と、産地で異なる瓦の特徴についてについて、村山瓦が解説させていただきます。 目次 1.瓦の歴史と代表的な産地 2.淡路産の瓦の特徴 3.石州産の瓦の特徴 4.三州産の瓦の特徴 5.屋根の修理やリフォームは瓦の特徴を知り尽くした村山瓦へ 瓦の歴史と代表的な産地 皆さま、瓦の歴史はご存知でしょうか?その歴史はとても古く、1400年ほど前の飛鳥時代に日本に技術が伝わって以降、長らく日本家屋の屋根に用いられてきました。以前は交通網も発展していなかったので、今の都道府県単位でそれぞれ瓦の製造をしておりましたが、交通網の発展に伴い瓦の流通は進歩したことで、現在では瓦の三大産地と呼ばれる地域から瓦を仕入れる工事業者が圧倒的です。瓦の三大産地とは、①淡路(兵庫)②石州(島根)③三州(愛知)を指し、それぞれ特徴のある瓦が作られております。 淡路産の瓦の特徴 淡路産の瓦は兵庫県の淡路島で作られている、いぶし銀とよばれる鼠色が美しい瓦です。焼成温度900~1,000℃と他の瓦と比べると低温で焼き上げられる淡路瓦は銀色の光沢が特徴で、その色から伝統的な和風建築に用いられるケースが多くなっており、ここ高知県では高いシェアを持っています。 石州産の瓦の特徴 石州産の瓦は島根県の西部にある石見地方で生産されている瓦です。色味はきれいな赤褐色が特徴的な赤瓦と、鉄砂色とよばれる黒味が強い瓦が代表的です。焼成温度は1,200~1,300℃ほどで焼き上がり、吸水しにくく冷害に強い瓦となるので、寒さで瓦が割れる心配がないことから主に山間部を中心に使われていることが多い瓦です。 三州産の瓦の特徴 最後に紹介する三州産の瓦は愛知県の三河地方で作られる、年間の瓦生産量の約60%を占める全国で最も生産量が多い瓦です。歴史は長く、交通網の発展に伴い1700年頃から全国に普及していきました。焼成温度1,100℃以上で焼きあがる三州瓦も寒さには強く、また海の近い沿岸部でも塩害にも負けない瓦となります。F型瓦やS型瓦といった豊富な種類の瓦が生産されているので供給力が高く、同じ形の瓦が入手しやすいというメリットがあるため、ハウスメーカー宅は三州瓦であるケースが多いようです。 屋根の修理やリフォームは瓦の特徴を知り尽くした村山瓦へ ここまで村山瓦のブログ記事をお読みいただきありがとうございます。 今回は、現在瓦の三大産地と呼ばれる地域で作られる瓦の特徴についてご説明をさせていただきました。産地によって異なる特徴や用途がある瓦は、それぞれの特性を理解したうえで屋根の修理を行うことが重要です。当社は瓦の知識が豊富な代表のわたくし村山が、お家それぞれの状況に応じた必要な修理、リフォームをご提案させていただいております。瓦屋根に関して無料の点検、相談にお伺いさせて頂きますので、屋根についてお困りのことがございましたらお気軽にお問合せくださいませ。今後もホームページを通じて情報発信していきますが「もっと詳しく知りたい」「わからないことを教えてほしい」という方は、どうぞ遠慮なく私たちにご連絡ください。代表取締役 村山 大典 前の記事 次の記事 一覧へ戻る