屋根のアンテナが倒れて落ちそう!支線切れの原因と「高所作業車」で撤去した理由|高知市
- 代表村山の現場ブログ
皆さんこんにちは。高知市の屋根工事店、村山瓦です。
今回は「屋根のテレビアンテナが倒れているので見てほしい」というご相談をいただいた、高知市の現場についてお話します。
アンテナは屋根の上にあるので、普段なかなか目が向かない設備です。ですが、倒れたまま放置すると落下事故や屋根の破損につながることがあります。今回は「どうして倒れたのか」「なぜ屋根に上らず高所作業車で撤去したのか」を、現場で見たままにお伝えします。
目次
高知市・築40年の鉄骨3階建てで見たアンテナの状態
現地に伺って、まず地上から屋根を見上げました。建物は築約40年の鉄骨3階建て、屋根材はコロニアル(スレート屋根)です。
アンテナは本来まっすぐ立っているはずのものが大きく傾き、屋根の上に寝そべるような状態になっていました。さらに近くで確認すると、アンテナを支えている支線(ワイヤー)が切れており、アンテナが屋根の端から落ちかかっている状態でした。
3階建ての屋根からアンテナが落ちれば、真下は通路や駐車スペースです。人や車に当たれば大きな事故になります。「まだ落ちていない」だけで、いつ落ちてもおかしくない状況だと判断しました。

3階建ての屋根は地上から見えにくい
2階建てに比べて3階建ての屋根は高さがあるぶん、地上からは傾きや細かい異常が分かりにくくなります。今回のように「アンテナが明らかに倒れている」とお客様が気づいた時点で、かなり状態が進んでいるケースも少なくありません。
アンテナが倒れた原因は「支線」の切れ
屋根の上のアンテナは、「屋根馬(やねうま)」と呼ばれる台にマスト(支柱)を立て、四方から支線(ステー線)で引っ張ることで立っています。支線は屋根の端や破風などに固定した金具とつながっていて、いわばアンテナを支える命綱です。
この支線が1本でも切れると、引っ張る力のバランスが崩れます。残った支線に負担が集中し、強い風が吹いたときに一気に倒れてしまうのです。
支線が切れる主な理由
- 経年劣化・サビ:長年の雨風と紫外線で、ワイヤーや固定金具が少しずつ弱っていきます。
- 台風・強風:高知は台風の通り道です。毎年のように強風にさらされることで、ワイヤーに繰り返し力がかかります。
- 海風による塩害:沿岸部に近い地域では、金属部分のサビが進みやすくなります。
- 固定部分の緩み:支線を留めている金具やネジが緩むと、ワイヤーが揺れて摩耗しやすくなります。
築40年ともなると、アンテナ本体よりも先に、こうした支える部分が限界を迎えていることが多いと感じます。
倒れたアンテナを放置するとどうなる?
落下による事故の危険
一番怖いのは、アンテナが屋根から落下することです。特に3階建ての高さから落ちてくる金属の棒は、通行人や車、隣のお宅に被害を与えるおそれがあります。
屋根材を傷つけ、雨漏りのきっかけに
倒れたアンテナが風で揺れるたびに、屋根の表面を叩いたりこすったりします。コロニアルは薄いセメント系の屋根材なので、割れや欠けが起きやすく、そこから雨水が入り込むと下地の防水シートや木材が傷み、雨漏りにつながることがあります。
棟板金や雨樋を巻き込むことも
アンテナが屋根の頂上部分(棟)や軒先の雨樋に寄りかかると、板金が変形したり雨樋が外れたりと、被害が広がることもあります。「アンテナだけの問題」で済まなくなる前に対処することが大切です。
屋根に上らず「高所作業車」で撤去を提案した理由
今回お客様には、高所作業車を使ってアンテナを取り除く方法をご提案しました。屋根工事というと「屋根に上って作業する」イメージがあると思いますが、今回はあえて屋根に上らない方法を選びました。理由は3つあります。
理由1:築40年のコロニアルは踏むと割れやすい
コロニアルは年数がたつと表面の塗膜が劣化し、材料そのものがもろくなっていきます。築40年の屋根では、人が乗っただけでパリッと割れてしまうことも珍しくありません。アンテナを撤去するために屋根を割ってしまっては本末転倒です。
理由2:落ちかけたアンテナに屋根上から近づくのは危険
支線が切れて不安定になったアンテナは、少し触れただけで動く可能性があります。屋根の上で作業すると、アンテナと一緒に職人がバランスを崩す危険もあります。高所作業車であれば、屋根の外側から安定した姿勢でアンテナをつかみ、安全に下ろすことができます。
理由3:3階建てでも足場を組まずに済む
3階建ての屋根で作業するには、本来なら足場が必要になることが多いです。足場を組むと費用も日数もかかります。今回のように作業範囲が限られた緊急性の高い工事では、高所作業車のほうが短時間で安全に対応できます。
村山瓦では「どう直すか」だけでなく、「どうすれば屋根を傷めずに、安全に作業できるか」まで考えてご提案しています。屋根の状態や建物の高さ、周りの道路状況を見て、一番良い方法を選ぶようにしています。
アンテナ撤去後に必ず確認したい屋根のポイント
アンテナを下ろして終わり、ではありません。屋根屋として大事にしているのは、撤去した後の屋根の状態を確認することです。
- 屋根馬が置かれていた跡:長年アンテナの重みがかかっていた部分に、割れやズレがないか確認します。
- 支線を固定していた金具やビスの穴:撤去後に穴が残ると、そこから雨水が入ることがあります。必要に応じて補修します。
- 倒れたアンテナが当たった部分:コロニアルの割れ・欠け、棟板金の変形がないかをチェックします。
- 屋根全体の劣化具合:築40年のコロニアルの場合、色あせやひび割れ、棟板金のくぎ浮きなど、ほかの傷みが見つかることも多いです。
築40年前後のコロニアルで知っておきたいこと
専門的な話になりますが、古い年代に製造されたスレート屋根材の中には、アスベスト(石綿)を含んでいるものがあります。割ったり削ったりしなければ飛び散ることはほとんどありませんが、今後屋根の葺き替えや大きな改修を考える場合は、事前の調査が必要になります。こうした点も含めて、屋根の今後についてご説明しています。
テレビの視聴方法も事前に確認を
アンテナを撤去すると、そのアンテナで受信していたテレビは映らなくなります。ケーブルテレビや光回線のテレビサービスを使う、アンテナを屋根ではなく壁面などに付け直すなど、方法はいくつかあります。撤去の前に「今後テレビをどう見るか」を決めておくと安心です。
ご自宅でもできる地上からのチェック方法
次のような状態に心当たりがあれば、早めの点検をおすすめします。
- アンテナがまっすぐ立っておらず、傾いて見える
- 支線(ワイヤー)がたるんでいる、または見当たらない
- 台風や強風のあと、テレビの映りが悪くなった
- 風の強い日に、屋根の上から「カタカタ」「ガタン」と音がする
- 今はテレビを見ていないのに、古いアンテナが屋根に残ったままになっている
※屋根に上るのは大変危険です。特にコロニアル屋根は踏み割れ・滑落のおそれがあります。必ず地上から見える範囲の確認にとどめてください。
よくあるご質問
Q. 使っていない古いアンテナも撤去したほうがいいですか?
A. はい、おすすめです。使っていないアンテナは点検されないまま放置されがちで、支線や金具の劣化に気づきにくくなります。屋根の重みや風の影響を減らす意味でも、不要なアンテナは早めに撤去しておくと安心です。
Q. 台風でアンテナが倒れた場合、火災保険は使えますか?
A. 台風や強風などの自然災害が原因の場合、ご加入の火災保険で補償の対象になることがあります。ただし、経年劣化による破損は対象外となるのが一般的です。被害を受けてから時間がたつと原因の判断が難しくなるため、気づいたら早めにご相談ください。
Q. 3階建てでも対応してもらえますか?
A. 対応可能です。建物の高さや屋根の状態、周辺の道路状況などを確認し、高所作業車や足場など、安全に作業できる方法をご提案します。
まとめ
今回の高知市の現場では、アンテナを支える支線が切れたことで、アンテナが屋根から落ちかかっている状態でした。築40年のコロニアル屋根は踏むと割れやすく、3階建てという高さもあったため、屋根に上らず高所作業車で安全に撤去する方法をご提案しました。
アンテナのトラブルは、落下事故だけでなく、屋根材の割れや雨漏りにもつながります。「少し傾いているかも」「古いアンテナがそのまま」という方は、大きな被害になる前にぜひ一度点検をご検討ください。
無料点検のご案内
村山瓦では、屋根の状態を無料で点検いたします。
「アンテナが傾いている」「古いアンテナを撤去したい」「撤去後の屋根が心配」など、気になることがあればお気軽にご相談ください。
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