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葺き替え後の屋根に鳥が出入り?高知市の現場で見つけた「軒瓦カット」の落とし穴と南蛮漆喰での対策

  • 代表村山の現場ブログ

葺き替え後の屋根に鳥が出入り?高知市の現場で見つけた「軒瓦カット」の落とし穴と南蛮漆喰での対策

こんにちは、高知市を中心に屋根工事一筋でやらせていただいている村山瓦です。

先日、高知市内のお客様から「屋根を葺き替えたばかりなのに、軒先から鳥が出たり入ったりしているみたいで…」というご相談をいただきました。

新しい屋根なのに、なぜ鳥が入り込むのか? 実際に屋根に上がって調べてみると、原因は軒瓦(のきがわら)の“ある部分”がカットされていたことでした。今回はその現場の様子と、私たちがご提案した南蛮漆喰(なんばんしっくい)での改善方法を、できるだけわかりやすくお伝えします。

高知市の現場で起きていたこと

「葺き替えたのに鳥が…」というご相談

ご相談をいただいたのは、数年前に瓦屋根を葺き替えられたお住まいです。お客様いわく、朝方や夕方になると軒先のあたりにスズメが集まって、瓦のすき間に入っていくのを何度も見かけるとのこと。「チュンチュン鳴き声もするし、もしかして屋根の中に住みついてる?」と心配されていました。

葺き替え直後の屋根は、瓦も新しく、見た目にはまったく問題がないように見えます。だからこそ「新しくしたのにどうして?」と不安になりますよね。
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屋根に上がって確認すると…

さっそく屋根に上がり、鳥が出入りしているという軒先まわりを一枚ずつ確認していきました。すると、縋る(すがる)部分――屋根の端で、壁や別の屋根面に取り付くように納まっている箇所――の軒瓦に、明らかなすき間が空いていました。

のぞき込んでみると、中には枯れ草やワラくずが詰まっていて、スズメが巣を作っている状態。鳥が出入りしていたのは、まさにこのすき間でした。

現場で感じたこと

鳥の出入り口は、地上からはほとんど見えない場所にあることが多いです。お客様が「鳥がよく来るな」と気づいてくださったおかげで、早めに原因を突き止めることがで
きました。違和感に気づいたら、早めのご相談がいちばんです。

原因は軒瓦の「雀止め」部分のカットでした

軒瓦には鳥・コウモリ対策の部分が“一体化”している

最近の軒瓦には、瓦の裏側にスズメやコウモリなどの侵入を防ぐための部分が一体になって成形されているものがあります。瓦は波形をしているので、軒先ではどうしても瓦と下地の間にすき間ができます。昔から「雀口(すずめぐち)」と呼ばれるほど、ここはスズメの格好の入り口でした。その雀口を、瓦そのものの形で塞いでくれるのが、この一体型の部分です。

縋る部分の納めで、その部分をカットしてしまっていた

今回の屋根では、縋る部分に軒瓦を納める際、寸法を合わせるために軒瓦をカットし、その雀止めの部分まで一緒に切り落としてしまっていました。

屋根の端部は形が複雑で、瓦をそのまま並べるだけでは納まりません。瓦をカットして合わせるのはよくある作業なのですが、カットしたあとに切り落とした部分の機能をどう補うかまで考えておかないと、今回のように“鳥の玄関”ができてしまいます。

ここが落とし穴

瓦をカットした直後は見た目もきれいで、雨漏りもすぐには起きません。そのため完成時点では気づかれにくく、春の繁殖期になって初めて鳥が入り込んで発覚する、というケースがよくあります。

南蛮漆喰で塞ぐ改善提案

なぜ南蛮漆喰を選んだのか

今回お客様にご提案したのは、カットした部分のすき間を南蛮漆喰でしっかり塞ぐ方法です。

南蛮漆喰は、昔ながらの漆喰に比べて水に強く、耐久性が高いのが特長の屋根用漆喰です。軒先は雨水が流れてくる場所なので、普通の漆喰だと雨で流れたり、早く痩せたりしやすいのですが、南蛮漆喰なら長くかたちを保ってくれます。

  • 瓦の波形に合わせて隙間なく詰められる
  • 雨に強く、軒先でも崩れにくい
  • 瓦をすべてやり替えずに、部分補修で済む
  • 仕上がりの色を屋根になじませやすい

施工の流れ

  1. 巣の撤去と清掃:中に残った巣材やフンを取り除き、きれいにします。
  2. 下地の確認:巣材が湿気を含んでいると、下地が傷んでいることもあるので状態をチェックします。
  3. 南蛮漆喰の充填:カット部分のすき間に南蛮漆喰を押し込むように詰め、表面を整えます。
  4. 仕上げ確認:ほかの軒先・縋る部分にも同じすき間がないか、あわせて確認します。

職人からのひとこと

巣を取り除く時期にも気をつけています。中に卵やヒナがいる場合は、鳥獣保護の観点から勝手に撤去できないこともあります。状況を見てから、お客様と相談しながら進めますのでご安心ください。

屋根の鳥の巣を放置するリスク

「鳥くらいなら、そのうち出ていくでしょう」と思われるかもしれません。でも屋根の上の巣は、思った以上に住まいに負担をかけます。

雨水の逆流・雨漏り 巣材が瓦の下にたまると、雨水の流れがせき止められ、下地へ水が回る原因になります。
下地の腐食 湿った巣材やフンが野地板に触れ続けると、木部が傷みやすくなります。
衛生面・ダニ 鳥のフンや巣には、ダニなどの虫が発生することがあります。
騒音・毎年の再発 スズメは春〜夏に何度も繁殖し、同じ場所を繰り返し使う傾向があります。塞がない限り毎年やってきます。

ご自宅でできるチェックポイント

屋根に上るのは大変危険ですので、必ず地上から確認してください。

  • 同じ場所に鳥が何度も出入りしていないか
  • 軒先の下に枯れ草やワラくずが落ちていないか
  • 軒下や外壁にフンの跡が増えていないか
  • 早朝に屋根の方から鳴き声がしないか
  • 屋根の端(縋る部分・ケラバまわり)に黒っぽいすき間が見えないか

ひとつでも当てはまれば、一度点検をおすすめします。

知っておきたい軒先の基礎知識

雀口(すずめぐち)とは

軒先の瓦の下にできるすき間のことで、その名のとおりスズメが巣を作りやすいことから呼ばれてきた言葉です。昔は「面戸瓦(めんどがわら)」や漆喰で塞ぐのが一般的でした。

スズメが巣を作りやすい時期

スズメの繁殖期はおおむね3月〜8月ごろで、1シーズンに複数回子育てをします。高知のように暖かい地域では、春先から動きが活発になります。巣作りが始まる前の秋〜冬が、対策のベストシーズンです。

葺き替え後でも点検は大切

屋根は新しくしたら終わりではありません。細かな納まりの部分は、時間が経ってから不具合が表に出ることもあります。私たち村山瓦では、施工後のアフターフォローも大切にしています。

よくあるご質問

他社で葺き替えた屋根でも見てもらえますか?
はい、もちろん大丈夫です。今回のように他社施工の屋根でも、点検・ご相談を承っております。
鳥の巣は自分で取ってもいいですか?
高所作業は転落の危険があるためおすすめしません。また、卵やヒナがいる巣は法律上むやみに撤去できない場合があります。まずはご相談ください。
南蛮漆喰の補修だけで本当に止まりますか?
すき間の原因がカットした部分だけであれば、南蛮漆喰でしっかり塞ぐことで侵入口をなくせます。ほかに原因がないかも点検時にあわせて確認します。
工事はどのくらいの時間がかかりますか?
箇所数や屋根の状態によりますが、部分的な補修であれば短時間で終わることがほとんどです。詳しくは現地を見てからご案内します。

まとめ|「鳥がよく来る屋根」は点検のサインです

今回の高知市の現場では、葺き替え時に縋る部分の軒瓦をカットした際、雀やコウモリを防ぐための一体部分まで切り落としてしまったことが、鳥の出入りの原因でした。改善策として、カット部分を南蛮漆喰で塞ぐことをご提案しました。

屋根の不具合は、雨漏りのように目に見える形で出てくる前に、こうした小さなサインで教えてくれることがあります。「鳥がよく来るな」「なんだか気になるな」と思ったら、お気軽にご相談ください。

村山瓦は、創業70年以上、高知市を中心に「速い・ていねい・安心価格」で屋根を守ってきました。瓦屋根診断技師の資格を持つ代表が、ご相談から点検・ご提案・施工・アフターまで一貫して対応いたします。

屋根の鳥被害・瓦のすき間、無料で点検いたします

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