大木が倒れてきて・・・
- 代表村山の現場ブログ
高知市で大木が屋根に直撃!倒木被害の現場から見えた「瓦復旧」のリアルと応急処置の重要性
こんにちは。高知市を中心に屋根一筋70年、瓦屋根専門店「村山瓦」です。今日は高知市内で対応した、少し肝を冷やす現場のお話をさせてください。お隣の敷地に立っていた大木が強風で倒れ、そのままお客様のお宅の瓦屋根に直撃するというご連絡をいただき、急行してきました。
現場に着いて屋根を見上げた瞬間、正直「これは大ごとになるな」と感じました。太い枝が瓦の上に折り重なるように倒れ込み、直撃した箇所は瓦が割れ、めくれ上がった状態。幸い建物の骨組みまでは達していませんでしたが、この状態をそのまま放置すれば、次の雨で確実に雨漏りへと発展する状況でした。今回は、この現場対応の一部始終と、そこから見えてきた「瓦屋根が倒木被害を受けたときに知っておいてほしいこと」を、現場のプロ目線でまとめます。
1. 現場レポート:高知市での倒木直撃現場
ご連絡をいただいたのは、強い風が吹き荒れた翌朝のことでした。お客様のお話では、夜中に「ドン」という大きな音がしたそうですが、暗くて外の様子は確認できず、朝になって初めて屋根の異変に気づかれたとのことでした。
現地に到着すると、隣接する敷地から伸びていた樹齢を重ねた大木が根元から傾き、太い幹の一部が屋根の中ほどにもたれかかるような形で倒れ込んでいました。屋根の上に木が乗っている状態は見た目以上に危険で、こちらもまず「二次落下がないか」「屋根に上がっても安全か」を慎重に見極めるところからのスタートです。高知は台風の通り道でもあり、強風による倒木被害の現場対応は決して珍しいことではありませんが、今回は直撃した範囲が広く、緊張感のある現場でした。
2. 調査で分かったこと(瓦への被害状況)
安全を確認したうえで屋根に上がり、瓦屋根診断技士の視点で被害範囲を一枚一枚確認していきました。結果として分かったのは以下の状態です。
- 直撃箇所の瓦は複数枚が割れ、大きく破損していた
- 枝の重みで瓦がずれ、隙間が生じていた箇所が周囲にも広がっていた
- 下地の防水紙(ルーフィング)が露出している部分があり、雨が降れば即座に雨漏りにつながる状態だった
- 瓦自体は古いもので、築年数の経過に伴い一部が経年劣化していた
この現場のように、直撃した箇所だけでなく「その周辺の瓦もズレていないか」まで見て回ることが重要です。破損した瓦だけを見て判断すると、隣接する瓦のズレを見落とし、後日別の場所から雨漏りが発生するケースも少なくありません。

3. なぜ「緊急養生」が最優先なのか
被害状況を確認したその場で、私たちはまずブルーシートによる緊急養生を行いました。屋根が破損した状態で放置すると、次の雨で雨水が屋根内部に入り込み、被害が「瓦の破損」だけでなく「雨漏り」「野地板の腐食」「天井のシミ」といった二次被害に一気に広がってしまうためです。
現場での実感としても、この初動対応の速さが被害の大きさを大きく左右します。本格的な復旧工事には瓦の手配や日程調整が必要になることも多いですが、養生さえきちんとできていれば、その間に急に雨が降っても被害の拡大を防ぐことができます。「とりあえず応急処置だけでもお願いしたい」というご相談も、私たちはいつでも歓迎しています。
4. 復旧工事のご提案:できるだけ近い瓦を採用する理由
養生が完了した後、お客様には本格的な復旧工事のご提案をしました。今回のお宅の瓦は年数が経過している和瓦で、同一メーカー・同一ロットの瓦がすでに廃盤になっているケースもよくあります。そこで私たちが心がけているのは、色味・形状・サイズができるだけ近い瓦を選定し、屋根全体の見た目の統一感を損なわないように復旧するということです。
瓦は同じ「和型」「平板」といった分類の中でも、メーカーや年代によって寸法や色の焼き上がりに微妙な違いがあります。ここを職人の経験と目で見極めずに近い瓦を選んでしまうと、直した部分だけ浮いて見えたり、雨仕舞い(水の流れ)が変わってしまい別の不具合を招くこともあります。今回は、破損した範囲を部分的に葺き直す方向で、既存の瓦とできるだけ違和感のない瓦をお選びしてご提案しました。全面的な葺き替えが必要なほどの下地劣化がなければ、部分補修の方が費用・工期の両面でお客様の負担を抑えられます。
5. 専門知識:倒木被害は火災保険の対象になる?
現場ではあまり知られていないのですが、強風によって木が倒れ、屋根に直撃したことで生じた損害は、火災保険の「風災」や「物体の飛来・落下」の補償対象になる可能性があります。台風や突風が原因で第三者の樹木が倒れてきた場合も同様です。ただし、以下のような点には注意が必要です。
- 経年劣化が原因と判断された部分は対象外になることが多い
- 保険会社ごとに免責金額(自己負担額)が設定されており、被害額がそれを下回ると保険金が支払われないことがある
- 被災から時間が経ちすぎると申請できなくなる場合があるため、被害に気づいたら早めに現地調査・写真記録・見積書の作成を依頼するのが望ましい
- 応急処置(ブルーシート養生など)にかかった費用も、保険の対象に含められるケースがある
私たちの現場感覚としてお伝えしたいのは、「保険申請前に本格工事まで進めてしまうと、被害の証拡が取れず申請が難しくなることがある」という点です。今回のように、まず養生で被害の拡大を止め、写真と見積書をそろえたうえで保険会社に相談し、結果を待ってから本復旧に進むという流れが、後々のトラブルを避ける意味でも安心です。保険が適用できるかどうかの最終判断は保険会社が行いますので、契約内容の確認とあわせて、被害状況調査に慣れた業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
6. 自宅でできる!倒木・強風被害のセルフチェック
強風や台風のあと、屋根に上がらなくても地上から確認できるポイントをまとめました。※屋根に自分で上がるのは大変危険ですので絶対におやめください。
- 庭木や隣接する木が傾いていないか、根元が浮いていないか
- 屋根の上に枝や葉が異常に多く乗っていないか
- 瓦の色や並びが部分的に不自然に見えないか(ズレ・欠けのサイン)
- 雨樋が変形・脱落していないか
- 室内の天井にシミや、雨のにおいがしないか
一つでも気になる点があれば、無理に自分で確認しようとせず、早めにご相談ください。
7. まとめ
今回の現場は、大木の倒木という予測しづらいアクシデントでしたが、対応の基本は普段の雨漏り修理や瓦の破損対応と変わりません。「被害の拡大を止める応急養生」「正確な現状調査」「無理のない復旧提案」という3つのステップを丁寧に踏むことが、結果的にお客様の費用負担と工期を抑えることにつながります。高知は台風の通過が多い地域だからこそ、瓦屋根も定期的な点検と、いざというときの早い初動が肝心だと、現場に出るたびに感じています。
屋根に木が倒れてきた、瓦が割れているかも…そんな時はすぐにご相談ください
村山瓦は高知市を中心に創業70年以上、施工実績10,000件以上の瓦屋根専門店です。台風・強風・倒木などの緊急対応も代表自らが駆けつけます。まずは無料点検・無料相談からお気軽にどうぞ。
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