塩害による樋受金具の劣化
- 代表村山の現場ブログ
塩害地域で軒樋が落下!原因は樋受け金具のサビ腐食でした|現場で実際にあった事例を解説
海に近い地域では、屋根や外装材だけでなく雨樋にも塩害の影響が現れます。 今回は実際の現場で発生していた「軒樋の落下」についてご紹介します。 調査を進めると、原因は軒樋そのものではなく、長年塩害にさらされた樋受け金具の腐食でした。
高知県は海に面した地域が多く、特に沿岸部では塩害による建材の劣化が想像以上に進行しているケースがあります。 普段は見えない部分だからこそ、定期的な点検が重要です。
現場で発見した軒樋落下の状況
先日お伺いしたお客様宅では、「雨樋が垂れ下がっている」とのご相談をいただきました。 現地調査を行うと、軒樋を支えている樋受け金具が複数箇所で折れており、一部では完全に軒樋が落下している状態でした。
遠目には軒樋の破損に見えましたが、実際に確認すると問題は金具側にありました。 使用されていたのは鉄製の樋受け金具で、長年潮風にさらされ続けたことでサビが進行し、金具自体の強度が著しく低下していました。
樋受け金具は屋根から流れてくる雨水の重みを支える重要な部材です。 腐食が進むと、通常の雨水でも荷重に耐えられなくなり、最終的には折損してしまいます。

塩害地域で鉄製金具が劣化しやすい理由
海岸付近では空気中に塩分が含まれており、金属部分に付着した塩分がサビの発生を加速させます。 特に以下のような環境では注意が必要です。
- 海岸から近い住宅
- 高台など風当たりの強い立地
- 台風の通り道になりやすい地域
- 築20年以上経過している住宅
塩害による腐食は目に見えない部分から進行することが多く、気付いた時には今回のように軒樋が落下寸前になっているケースも少なくありません。
軒樋本体も劣化が進行していました
今回の現場では樋受け金具だけでなく、軒樋本体にも経年劣化が見られました。 長年紫外線や風雨にさらされた軒樋は、表面の変色や硬化が進み、割れや変形が起こりやすくなります。
部分的に金具だけ交換する方法もありますが、軒樋自体の寿命が近い場合は再度工事が必要になる可能性があります。 そのため今回は軒樋と樋受け金具を同時に交換するご提案を行いました。
塩害地域にはステンレス製の樋受け金具がおすすめ
今回ご提案したのは、軒樋の交換と合わせてステンレス製の樋受け金具への交換です。
ステンレスは鉄製に比べて耐食性に優れており、塩害地域でも長期間安定した性能を維持できます。 初期費用は多少高くなりますが、将来的なメンテナンス費用や再工事のリスクを考えると非常にメリットの大きい選択です。
ステンレス製金具のメリット
- サビに強い
- 塩害地域でも耐久性が高い
- 長期的なメンテナンスコストを抑えられる
- 強度が高く安心して使用できる
こんな症状があれば早めの点検をおすすめします
- 雨樋が波打っている
- 軒樋が垂れ下がっている
- 雨の日に雨水があふれる
- 金具部分に赤サビが見える
- 築20年以上経過している
- 海岸近くに住宅がある
これらの症状は、樋受け金具の腐食や雨樋の寿命が近づいているサインかもしれません。 放置すると雨樋の落下や外壁への雨だれ被害につながることがあります。
現場経験から感じる「早めの点検」の重要性
私たちが日々現場で感じるのは、「もっと早く点検していれば少ない工事で済んだ」というケースが非常に多いことです。
特に塩害地域では、見た目以上に内部の腐食が進行していることがあります。 樋受け金具は普段あまり意識されない部分ですが、住宅を守るためには非常に重要な役割を担っています。
雨樋が落下してからでは補修範囲が広がる場合もありますので、異変を感じたら早めの点検をおすすめします。
まとめ
今回の現場では、鉄製の樋受け金具が塩害によって腐食し、軒樋が落下していました。 さらに軒樋本体も劣化が進行していたため、軒樋とステンレス製樋受け金具への交換をご提案しました。
海に近い地域では、屋根だけでなく雨樋も定期的な点検が欠かせません。 「雨樋が垂れている」「サビが気になる」といった症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
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