見えない部分の割れが・・・
- 代表村山の現場ブログ
【高知の雨漏り修理】長雨で天井が外れる寸前に!? 現場で見た「間違ったDIYコーキング」の罠と正しい解決策
こんにちは!高知市を中心に地元密着で屋根の修理・リフォームを行っている「村山瓦」の現場職人です。
私たちは普段、口下手ではありますが「真面目で誠意ある施工」をモットーに、日々高知の皆さんの大切な住まいを守るため屋根に登っています。
さて、ここ最近の高知はすっきりとしない長雨が続いていましたね。実は今日、そんな長雨が引き金となった、ある深刻な雨漏り現場の調査に行ってきました。現場に到着して目にしたのは、「今にも天井が外れて落ちてきそう…」と不安に震える施主様の姿でした。なぜそこまで深刻な状況になってしまったのか?そこには、実は多くの人が陥りがちな「屋根修理の罠」が隠されていたのです。現場のリアルな空気感とともに、正しい解決策をお伝えします。


1. 本日の現場:長雨で「天井が外れそう」なほどの激しい雨漏りが発生
「数日前からの雨で、最初はポタポタ垂れる程度だったんです。でも、今日の激しい雨で一気に天井がブカブカに浮いてきて、今にも外れて落ちてきそうで怖くて……!」
お電話をいただき、急いで駆けつけた現場。リビングの天井を見上げると、雨水を吸い込んだクロスが大きくたわみ、今にも破裂しそうなほど重く垂れ下がっていました。床にはバケツやタスクをいくつも並べ、施主様が何度も水を捨てている状態。まさに緊急事態です。
高知の雨は、一度降り始めると激しく、そして長引くことが多いのが特徴です。少しの雨なら耐えられていた屋根も、長雨によって限界を迎えると、一気に室内の天井まで水が回ってしまうのです。「これは一刻も早く原因を突き止めなければならない」と、すぐに雨が弱まったタイミングを見計らって屋根の調査に上がりました。
2. 原因調査:良かれと思った「コーキング」が雨漏りを悪化させていた?
屋根に登り、雨漏りしている箇所の真上を念入りに調べていくと、すぐに違和感に気づきました。瓦の隙間という隙間に、白い「コーキング材(隙間を埋めるゴム状の補修材)」がベッタリと塗られていたのです。
施主様にお話を伺うと、「以前、別の業者(またはDIY)で『ここから雨が入るかもしれないから』と、隙間をコーキングで塞いでもらった」とのことでした。
専門知識:なぜ「良かれと思ったコーキング」がダメなのか?
ここで少し専門的なお話をさせてください。実は、これが今回の雨漏りを劇的に悪化させた最大の原因でした。
多くの方は「隙間を全部塞げば雨は入らない」と考えがちです。しかし、日本の瓦屋根は「雨が入ることも想定し、入った雨水を外にスムーズに逃がす(排出する)」という絶妙な隙間(通気性と排水性)を持って作られています。
その排水口となる隙間をコーキングで完全に塞いでしまうと、どうなるでしょうか?
- 瓦のわずかな隙間から侵入した雨水が、外に出られず内部に溜まる
- 溜まった水がプールのように溢れ、本来なら濡れないはずの奥深くまで侵入する
- 逃げ場を失った大量の水が、一気に室内の天井へと漏れ出す
つまり、雨を防ぐために塗ったコーキングが、逆に水を室内に「堰き止めるダム」になってしまっていたのです。
3. さらに発覚した「瓦のヒビ割れ」と「防水シートの破れ」
コーキングの罠だけではありません。さらに細かく瓦をめくって調査を進めると、プロの目で見なければ見落としてしまうような、2つの致命的な問題が見つかりました。
① 瓦の重なり部分に隠れた「ヒビ割れ」
表面からパッと見ただけでは綺麗に見える瓦でしたが、瓦と瓦が重なり合っている死角部分をめくってみると、パックリとヒビが割れていました。これでは、長雨の際に毛細管現象(隙間を水が吸い上がっていく現象)や強い風によって、ヒビからどんどん水が吸い込まれてしまいます。
② 命綱である「防水シート(ルーフィング)」の破れ
通常、瓦の下には「防水シート(ルーフィング)」が敷かれており、瓦の隙間から入った雨水が建物内部に侵入するのを最後の砦として防いでくれています。
しかし今回の現場では、この防水シートが経年劣化でボロボロになり、ヒビ割れ箇所の真下で完全に破れて破片になっていました。これでは、瓦を透過した雨水がノーガードで天井の裏板に直接届いてしまいます。長雨によってこの裏板も限界を迎え、一気に室内の天井を外れそうにするほどの雨漏りに繋がったのです。
4. 村山瓦からの改善提案:部分的な「差し替え」と「補修」でコストを最小限に
これだけ激しい雨漏りになると、「屋根全体を葺き替え(全面リフォーム)しないとダメですか?」と不安になる方も多いです。全面工事になれば、費用も高額になってしまいます。
しかし、私たち村山瓦は、地元の皆様に誠実でありたいと考えています。必要のない過剰な工事を無理に勧めることは絶対にいたしません。今回の調査結果を踏まえ、私たちは以下の**「的確な部分補修」**をご提案させていただきました。
| 問題のある箇所 | 村山瓦の改善提案(施工内容) |
|---|---|
| 重なり部分のヒビ割れ瓦 | 不具合のある該当の瓦だけを新しい瓦に「差し替え(部分交換)」します。 |
| 破れた防水シート(ルーフィング) | 周辺の瓦を一時的にめくり、破れている部分とその周辺に新しい防水シートを重ねて「部分補修(部分粘着タキシート等での処置)」を行います。 |
| 間違ったコーキング | 水の通り道を塞いでいる不要なコーキングを綺麗に撤去し、屋根本来の「排水機能」を復活させます。 |
この提案をお伝えしたところ、施主様は「家全体を直さなきゃいけないと思って夜も眠れなかったので、部分的な補修で直ると聞いて本当に安心しました!」と、ホッと胸をなでおろしていらっしゃいました。その笑顔を見ることが、現場に出る私たち職人にとって何よりの励みになります。
5. まとめ:高知の長雨シーズン、少しでも違和感があれば「瓦葺き技能士」のいる村山瓦へ
屋根の雨漏りは、目に見える症状(天井のシミやたわみ)が出たときには、すでに屋根の内部(防水シートや下地)が深刻なダメージを受けているケースがほとんどです。
また、今回のように「とりあえずコーキングで塞ぐ」といった間違った応急処置をしてしまうと、建物をさらに傷め、修理費用がかえって高くなってしまう原因にもなります。屋根には屋根の「水の流れる仕組み」があり、それを熟知したプロに任せるのが一番の近道です。
有限会社村山瓦には、「瓦葺き技能士」や「瓦屋根診断技士」などの国家資格を持つ、経験豊富な職人が在籍しています。口下手ではありますが、現場の状況をありのままに診て、お家にとって、そしてお客様の予算にとって「本当にベストな方法」をご提案します。
「天井に薄いシミができた」「瓦がズレている気がする」「前の雨漏り、コーキングで直したけど大丈夫かな?」と少しでも不安に思われたら、手遅れになって天井が落ちてくる前に、ぜひお気軽にご相談ください。地元高知の街並みと、皆様の大切な住まいを全力で守ります!
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